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2007年 03月 14日
先日、専門学校のバンタンにお招きいただき、先輩の尾沢さんと対談する機会がありました。尾沢さんとはトップクラフト時代「風の谷のナウシカ」を通じて知り合いになりました。当時自分にとっては、アニメの仕事をはじめたばかりで(当時は動画でした)その頃のことなどを思い出して、懐かしい気持ちになりました。
対談の趣旨は、これからアニメ業界に入ろうとする若い人たちに向けてメッセージを、ということだったのですが、当時と今とを比較するととりまく社会環境も随分変わったし、反面アニメに対する人びとの認識もずいぶん変わってきたので、今の方にフィットするようなお話ができているかどうか少し不安になりました。 対談の中で尾沢さんから興味深いお話を伺いました。それは、授業の中で「私の好きなもの」という題で、絵でも文章でも構わないから、紙一枚にまとめるという課題をさせたところ、何を描いていいか分からず、手が止まってしまう生徒が少なからずいるという話でした。真意をたずねると、それは「自分が本当に何が一番好きなのか、分からなくなって、考え込んでしまう」というものでした。 それを聞いて、自分もかつて学校の課題や作文で、自由に描いていいと言われたときこそ、意外と考え込んでしまった経験があることを思い出しました。自分の場合もその時になって「本当に自分はこれが好きなのかな?」「何で自分はこれが好きなのかな?」「自分はこれのどこが好きなんだろう?」といったことを初めて考えたような気がします。 自由であることは難しいし、本当に好きなことは感情に隠れてしまって意外に分からないものですよね。だから今、自分が何をしたいのか、何が好きなのか、はっきり言えない、よく分からないと思っていることは、実は幸いではないかとも思うのです。それは、これからの自分のモチベーションになっていく大切なものを掴むための入り口に立ったということでもあるからです。 学生時代というものは、迷ったり考えたり立ち止まったりしてもよしとされる時間なので、その時にうまくできなくても、投げ出さずにやり続けることで「何か」が掴めると思います。一握りの天才がいる一方で、僕が業界で20年近く仕事をしていて思うのは、地道にやり続けて来た人もまた、結果を出している人が多いということです。僕自身もまだまだこれから!という気持ちで頑張ります。
by yamaneko_sha
| 2007-03-14 13:47
| inuboe
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