カテゴリ
検索
以前の記事
2010年 03月 2010年 02月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2008年 01月 31日
福山潤さんがゲストということで録画。
久しぶりに見た福山さんは、何やらこざっぱりされて上品な雰囲気でした。「巌窟王」のアフレコをしていたときは、クロムハーツ入ってます的な裏原系ファッションだったように記憶していたので、イメチェンに意表をつかれました! とはいえ、福山さんの声は元々どこか上品でみずみずしいと思っていたので、こっち系もなかなか似合うなと思いました。 アニメギガでは「巌窟王」のことをたくさんとりあげていただいた(ヤッター!)ので、僕も当時の思い出をささやかながら書きたいと思います。福山さんをアルベール役に決めたきっかけは、オーディションでした。8話か9話でヴァランティーヌの危機を察知したアルベールが彼女とマクシミリアンを思いやって言う「死なせてたまるか!」あたりの台詞をオーディション用の原稿として使用したのを覚えています。 僕がアルベール役に求めていたものは、誠実さ、まっすぐさ、少年らしさ(青臭い感じ)、貴族らしい品の良さ、育ちの良さといったものでした。たくさんの方をオーディションした結果、最後に残ったのが平川大輔さんと福山さんでした。それぞれに同じ台詞を演じてもらって結構悩んだのですが、少年らしい福山さんと、お兄さん的な平川さんという印象から、アルベールとフランツという組み合わせが生まれました。 当時のアフレコ現場で、福山さんは音響監督に大変しごかれていました。それは下手だったからではなく、役者としての福山さんに見込みがあったからこその指導でした。福山さんはそんな厳しいやり取りの中で、めげることなく、素直さを失うことなく、ただひたすら役作りに打ち込んでいました。そのひたむきさが、キャラクターとしてのアルベールに血肉を与えたのだと思います。 番組中でも紹介されていた18話のラストシーンですが、この福山さんの台詞は通常のアフレコが終わったあと、彼が納得のいくまで一人で取り組んで収録したものです。このシーンは劇中でも大事なキャラクターが命を落とす回とあって、自分自身も気持ちを入れてシリアスにコンテを描きました。ラストシーン、キャラクターの顔を見せずに早朝のブローニュの遠景で終わらせたのは、大事なシーンだからこそ甘口になりすぎないようにしたかったということと、福山さんの演技に賭けたいという強い思いがあったからでした。その結果は……みなさんもご存知の通りです。 作り手というのは作品の手の内は当然全て分かっているので、自分が作っているものに対して簡単におぼれたりしないものなのですが、このシーンばかりは僕も思わず胸を打たれてしまいました。 「巌窟王」という作品は、キャストにも恵まれてハッとするような演技や素晴らしい場面がたくさんあったのですが、いま思うと一番あのとき心を動かされたことは、体当たりで物語の基準点であるアルベールという少年を演じてくれた彼の熱意そのものでした。作り手として、あれだけ入れ込んで役作りをしてもらえることは、本当に嬉しいことです。 そういえば当時、福山さんは「バイクに乗りたいんだけど、まだ免許を持っていないので免許を取りたい!」と言ってたけど、その後どうなったのかな? 免許とったら平川さんとツーリング行こう! なんて言ってたことが懐かしいです。 これからも、作品に関わってくれたみんなが「参加してよかった!」という作品を作って行きたいです。
by yamaneko_sha
| 2008-01-31 12:05
| inuboe
|
ファン申請 |
||