カテゴリ
検索
以前の記事
2010年 03月 2010年 02月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2007年 09月 04日
のチケットを松原くんからもらいました(松原くんは今回、作画監督で参加してます!)。
初日にこっそり劇場に行った感想をきいたところ、満席どころか通路も階段も人、人、人ですごい盛り上がりだったそうです。 週末の興行収入成績も前代未聞の数字を達成したそうで、十年以上たった今もなお、たくさんの人たちに待たれている作品なんだと改めて驚きました。 実は、TV版「エヴァンゲリオン」も劇場版(まごころを、君に)も参加している自分ですが、どちらもきちんと最後まで見たことがありません。それは今思うと恥ずかしい話なのですが、僕自身が敢えて「エヴァ」をずっと敬遠していたに他ありません。当時僕はGAINAXから独立してGONZOを立ち上げたばかりで、TV版「エヴァ」の企画に誘ってもらったにも関わらず、今GAINAXの仕事に関わってしまったら、独立した意味がない! と意固地になっていたのでした。 ……本当にケツの穴小さいですね、俺。 その後、実際に監督という仕事を経験して行く中で、自分がいかに思い上がっていたか、自分がいかに力不足なのかを思い知りました。そう、監督である庵野さんに対して安易に批判的だったのは、GAINAXで企画の中心部にいると思い込んでいた、俺の未熟さから来る甘えや思い上がりからだったのでした。今思えば、僕がそんな風に甘えていられたのは、庵野さんが僕らスタッフが「遊べる遊び場」を体をはって提供してくれていたからにほかなりません。 僕が監督になって思うのは、庵野さんが以前僕たちにそんな素敵な遊び場を作ってくれたように、僕を支えてくれているスタッフにその「遊び場」を提供できているのか? という自問自答です。そういう意味では、初期作品はスタッフやお客さんのためというよりも、自分自身が遊んでしまったという後悔もあります。だから「巌窟王」では、それを払拭したいと取り組んだけど、まだ納得がいかない。まだまだこの課題は続きます。 今回の作品は「エヴァ」という企画の持っている、もう一つの可能性に触ろうとしているんじゃないかと思います。もともと僕が庵野さんから聞いていた「エヴァ」は、もっと明朗で素直な企画でした。庵野さんの元々もっているまっすぐで好きなものにはとことんこだわる部分が今回の「ヱヴァンゲリヲン」で観れるといいなと思っています。 監督になって10年たった僕ですが、ようやく色んなわだかまりも消えて、この「ヱヴァンゲリヲン」を観に行くことができそうです。今を生きる作品としての「ヱヴァンゲリヲン」を素直な気持ちで楽しみに行きたい。
by yamaneko_sha
| 2007-09-04 20:39
| inuboe
|
ファン申請 |
||