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2007年 09月 19日
先日、Fさんからお招きいただいて日本音楽集団の定期演奏会に行ってきました。
その帰り、オススメのレストランでご馳走に。サンマのオイル煮など舌鼓を打ちつつ、近況や仕事の話になりました。とても印象に残ったのは「数字を狙ってあらゆる犠牲をはらって作った企画がコケた時の後味の悪さっていったらない。だから自分に正直に作るのが一番いいと思うよ」というお話でした。 アニメは、作品であると同時に商品であるという側面もあります。どうしてもセールスというものに責任がある立場にいると、ウケを取る(=数字を狙う)ことを考えがちになります。例えば、美少女を入れようとか、アクションシーンを増やそうとか、カッコイイメカをだそうとか、このターゲットにはこんなドラマが必要とか、ありとあらゆる角度から戦略を練るのです。ただ、それは時として、作品を殺すこともあります。結果、商品性まで殺してしまうこともあります。 「売れないときは売れない」、それが現実です。 Fさんも何十年もこの業界で様々な企画に関わりながら、その現実を目の当たりにしてきた人です。だからこそ、彼の言葉は素直に重く響いたのです。戦略だけで作られた作品というのは、失敗したとき作家にもセールスマンにも、むなしさだけが残るーー。そんな思いがひしひしと伝わってきたのでした。 僕も、作り手としていつも自分の気持ちに正直にありたいと作品を作ってきたつもりですが、でも本当のところどうなんだろうと、考えてしまいました。純粋に作品のことを考えているふりをしながら、その実、生活のためとか、会社のためとか、色々な理由をつけては作品に純粋に取り組んできてなかったんではないか、そんな思いが胸をよぎるのです。 僕も、もう言い訳はしたくない。
by yamaneko_sha
| 2007-09-19 23:12
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