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2008年 03月 23日
先週は「巌窟王」連載の打ち上げということで、なんと寿司を食べに行きました(with T田さん)。もちろん、講談社様のおごりです!!
連れていって頂いたお店は地味な店構えながら「美○しんぼ」の原作者、雁○先生もご来店になるという名店の寿司屋さん。とにかく美味しくて、今まで食べた寿司は何だったのかと疑いたくなるくらいのハイクオリティな寿司でした。 最初は敷居が高そうだと緊張していたのですが、ご主人はいたって気さくな方で、ネタにまつわる面白いお話をたくさん聞かせて頂きました。例えば、マグロの冊というのは、どこも同じ味ではなくて、その中の一切れ二切れだけ特別に味がおいしい箇所があるのだそうです。冊なんて見た目はまったくどこも同じなので「どうやって見分けるのか」と聞いたら、ご主人はそれを冊を指先ですっ、と撫でて「ここだよ」と言うのです。それがあんまりあっけなかったんで僕らが半信半疑でいると、ご主人から「食べくらべする?」との提案が。興味津々で試食させてもらうと……本当に味が違う!! もうびっくり!! まさに、ゴッドハンド。 職人の世界というのは、本当に突き詰めていくとジャンルを超えてどこかしら神の領域というものが存在するような気がしてなりません。ご主人の指はミリ単位でそれを感じることができるというので、それは例えばレンズ磨きやエンジンのポートを研磨している人の指先が何ミクロンとかの世界で知覚できるという話と何か似ているような気がしました。 アニメの世界だと、アニメーターの中でそういう特別な能力がある人もいて、そういう人の原画を見ていると、「どうやったらこれが想像力だけで描けるのか」という気持ちになることがあります。それは、大げさに言うと恐れと尊敬を感じると同時に、清々しい気持ちにさえなるものです。 という訳で、僕はご主人のご好意のおかげで、美味しいものを愛し探求し続け、お寿司や魚のことを何十年も考えてきた人が到達できる世界に少しだけ触れたような気がしました。本当に自分の好きなことに邁進してきた人の言葉というのは自信に満ちていて面白かったです。
by yamaneko_sha
| 2008-03-23 23:06
| inuboe
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