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2008年 05月 11日
GWからこっちいまだ仕事が終わらないので、ひきこもって絵を描いています。なので、受ける刺激はといえば、TVかラジオかネットで買ったものくらいしかない有様です……
そんな中、気になったものをいくつか。 Gガール たまたま深夜にやっていた、ユマ・サーマン主演のバカ映画。副題は『破壊的な彼女』といってこれまたダメさ加減が漂うサブタイがついてます。が、結論から言うと、僕的にはちょっとした拾いモノでした(都合3回も見たよ!)。そもそも、こんな映画あったのも知らなかった! やってることすら知らなかった! っていうか公開されたの? ついでに言うと、ユマ・サーマンとあろうものがこんな映画に出演していていいのか!? とすら思うどうでもいいようなバカ映画です。 かいつまんで言うと、スーパーマンの女の子版パロディなのですが、ユマ・サーマン演じるところのこのキャラクターの破綻したツンデレぶりといい、モテる要素が皆無なくせに女のことしか頭にない男たちのダメっぷりといい、キャラクターの造形がまるで、日本の漫画やアニメのようでした。もう、これって、るーみっくワールド(死語)なの!? って感じ。この手の80年代的笑いというのは、今さらどうなの? という感じもするのですが、オッサンの僕は不覚にも大ウケしてしまった次第です。もう、いっそ高橋留美子原作で実写作ったらいいよ!! きっとものすごいビジュアルインパクトになると思う!! もし公開決まったら絶対観に行くことにします。 Perfume|GAME/MARK STEWART | EDEIT ニュー・ウェーヴつながりで、PerfumeとMARK STEWARTの新譜から。 やはり、全ての潮流はPOPに向かうということですね! なんかPerfumeはものすごく温故知新という感じがしました。いま現在のテクノ的洗練を加えながら、実体は限りなく80年代のいわゆるテクノポップバンドがやっていたものの再来という感じがします。思わず思い出したのは「星屑サイクリング(『うる星やつら』ED。作曲をチャクラの板倉文がやってる)」かはたまたジューシーフルーツ(バンド名。Perfumeもカヴァーしてるみたい)。心地よく聞いてます! こういった無機質で、疾走感のあるリズムに日本語の一音一音切れたパルスな感じがとっても良く合うなと再認識。 MARK STEWARTの方は「久しぶりですね、ダンナ!」って感じです。たぶん、十年振りくらいの新譜じゃないでしょうか。びっくりしたのは、一曲目からメロディがあることです!! 何だ、何なんだ、この聞き易さは!! という訳で、最近はこれを聞きながら、陰険なモンテ・クリスト伯爵の顔を描いています。性格の悪い伯爵になりそうです。 ニュー・ウェーヴ(死語)といえば、総監督をやらせて頂いた『FF:U ファイナルファンタジー・アンリミテッド』というTVアニメでアイという女の子の声をやってくれた桃井はるこさんは、とてもパンク・ニュー・ウェーヴ系ロックが好きだと言っていたことを思い出しました。『巌窟王』のプロモーションで桃井さんのラジオ番組にゲストで呼んで頂いた時に、桃井さん「Stranglers」が初期パンクの人だってこと、ちゃーんと知ってましたからね! もはや日本で「Stranglers」の名前を知る人が激減している中、立派な態度だ! とあの時は思わず頷いちゃいました。 ニュー・ウェーヴについてさらに語ると、昔GAINAXで貞本義行さんとパイロットフィルムを作った『R20/銀河空港』(You Tubeでみれるそうです。LINK)という作品はニュー・ウェーヴ的な気分を持ち込みたいと思って作った作品でした。たまに業界の方からは「オリジナルなんですか?」と聞かれるのですが、実はこの作品は、今は亡き渡辺(金魂巻)和博さんの『熊猫人民公社』収録の短編が下敷きになっています。 そもそもこれをやろうと思ったきっかけは、高校時代に立ち読みした「ガロ」の連載に軽いショックを受けたことに端を発しています。その後大学に入って貞本さんと仲良くなって「どんな漫画が面白い?」 みたいな話の中で僕が「銀河空港」の話をしたら「アニメで作りたいよね」という話になって、それがパイロット・フィルムというところに結実した、という訳なのでした(ただ結局、本編のGOサインは出ませんでしたが)。 当時は、漫画も音楽もファッションにもありとあらゆるカルチャーに新しい表現の波が押し寄せていたので、まだ若かった自分はアニメでもそういう空気を体現したいと強く思っていました。それはリアルタイムに青春時代を生きている者にとって、20代のリアルを代弁してくれるような作品への渇望がすごくあったからだと思います。当時第一線を走っていた大友克洋や吉田秋生やガロで連載されていた作家陣が描く作品の気分はまさにそういうもの(個人的にはギブスンの一連の小説もそう)で、僕はそんな気分をアニメにも持ち込みたくてあがいていたのでした。 年をとって、そういう激しい気持ちが影を潜めていく中、でもやっぱり、当時の気分のコアのようなものは忘れたくないと思って仕事をし続けている昨今です。
by yamaneko_sha
| 2008-05-11 13:24
| inuboe
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