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2008年 11月 25日
遅ればせながら週末見に行ってきました。
邦画を劇場で見るのは何年振りでしょうか(除くアニメ)? たぶん『春の雪』以来かな? 実は何気にTVシリーズも時折見ていました。しかも最後の方は結構本気で楽しみに見ていました。ピタゴラスイッチに萌えを感じる俺としてはキャラもよいけど、実験ってやっぱイイよね! っていう感じで。 ところがこの映画は、TVシリーズとは全く異なるタッチ。でも僕はそれでもとても楽しめました。むしろ自分的にはこういうテイストのものの方が引き込まれるような気がします。 今回の犯人役はあの湯川准教授と双璧ともいえる天才数学者。堤さん演じるこの天才数学者を見ていて、僕はいつしか高校の同級生だったK君のことを思い出していました。 僕は高校時代なぜかそんなに数学ができないくせに、理数科を選択したせいで大変な辛酸を舐めた訳ですが、そんなものとは無縁の同級生K君は、本当に数学ができる奴でした。そして、この映画の天才数学者同様、やっぱり変わり者でコミュニケーションが非常に下手な人間でした。彼はいつもクラスでは一人で過ごし、何事かをぶつぶつつぶやき、一人でニヤッと笑うようなそんな男で、僕自身は無線部のクラブ活動以外ではあんまり関わりたくないな、と思っていたのです。 はっきり覚えているのは、昼休みのことです。クラスが騒々しい中、僕がふと三階から中庭を見ると彼がいました。柔道部だった彼はちょっと背中を丸めたような独特の歩き方で、背を向けて歩み去って行くところでした。 「あいつは何考えているか分かんない奴だけど、あんな奴こそ内側に何か素晴らしい世界を持っているかもしれないな」 それは、湯川准教授のようなハンサムで女の子にも人気のある同級生の声でした。その彼にしては柄にも無いその一言は当時の僕にとってとても印象的な一言だったのですが、あれから数十年もたってすっかり記憶の彼方に忘れ去ってしまっていたこの風景と言葉が、何故かこの映画を見てはっきりと甦ったのです。 そういえば、映画で四色問題が天井にVFXで広がっていくシーンがあるのですが、あれはとても素敵なシーンでした。数学者の心の内側の自由な広がりを、敢えて絵にするというところはグッときた。 久しぶりに映画を楽しんだ気がしました。
by yamaneko_sha
| 2008-11-25 19:21
| inuboe
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